JR九州は2022年9月23日(金・祝)にダイヤ改正を実施し、福岡・大分エリアの特急列車では利用状況に合わせて運転区間や運転時間帯、停車駅などを見直します。
福間駅停車の特急さらに増加
2021年3月のダイヤ改正では、博多駅〜大分駅間の特急「ソニック」のうち昼間時間帯の12本が実質減便され、多くの利用が見込まれる日にのみ運転する臨時列車に設定変更されました。新型コロナウイルス感染症に伴う利用低迷を受けた措置でしたが、今回のダイヤ改正では利用が回復している2本が定期列車に戻され、毎日運転となることで利便性が向上します。また、乗車率が低い夜時間帯の小倉駅発「きらめき7号」の運転が取り止められる代わりに、朝時間帯に門司港駅始発の「かささぎ101号」が新たに設定され、鹿児島本線の博多駅方面への通勤通学輸送が改善します。
利用客が増加している鹿児島本線の福間駅に停車する特急列車は2022年3月のダイヤ改正で9本増えましたが、今回も5本が追加され、博多駅を17:40以降に発車する小倉駅方面の特急列車はすべて福間駅に停車するようになります。また、鹿児島本線で快速列車の運転が見直されることに合わせ、昼間時間帯以降の「ソニック」11本が赤間駅に新たに停車することで利便性の維持が図られます(見直し対象列車の運転時刻は下の図表を参照)。
そのほか、戸畑駅および香椎駅への特急列車の停車パターンがわかりやすく見直されます。また、夜時間帯の特急列車2本について、利用が少ない吉塚駅の停車が取り止められます。
大分エリアでは、毎日運転する「九州横断特急2・3号」のうち利用が低調な大分駅〜別府駅間の運転が取り止められ、熊本駅〜大分駅間の豊肥本線区間のみの運転へと見直されます。